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20 我が家


「紫桜の趣味ってなに?」
 大叔母の遺した大きなスピーカーからジャズが流れている。紫桜も知っているこの曲は、たしか『My Favorite Things』だ。琥太朗はわりとスタンダードなジャズを流す。どこかで耳にしたことのあるメロディーがあまり大きな音ではなく、漂うようなボリュームでさやさやと流れていく。かと思えば、今流行りの曲を元気よく流して機嫌よく鼻歌を歌っていることもある。
「趣味? んー……寝ること?」
 特に何をするでもなくぼーっとする時間が紫桜には必要だ。人と接する仕事のせいか、無性に自分の内に閉じこもりたくなることがある。何もしない、何も考えない、蜜が滴り落ちるように時のうつろいをとっぷりと感じる贅沢は何ものにも代え難い。その傍らには黒狐がいてくれると嬉しい。
 おざきくんはしきりと撫でろを要求してくるのでだらだら仲間にはなれない。
 大人になった琥太朗はあまりだらだらしない。それに加え、最近の琥太朗のだらだらはいちゃいちゃとセットになることが多い。それはそれで悪くはないが、紫桜のだらだらとは方向性が微妙に違う。お互いの体から生み出される温もりや音や微動をささやかに伝え合うくらいが紫桜のだらだらにはちょうどいいのであって、いちゃいちゃの行き着く先はささやかどころではない。
 その点、黒狐は紫桜と同じでだらだらが好き。一緒にだらだらしているとほわほわした柔らかであたたかな感情が伝わってくる。紫桜と通じる心地好さ。気持ちがシンクロして一層ほわほわ感が増してくる。時々黒狐が、くーぅ、と小さく喉の奥を鳴らすのもまた和む。
「それは趣味じゃなくて生態」
「えーじゃあ、琥太くんは?」
「ない」
「碁は?」
「あれは趣味じゃなくて座敷ぼっことのコミュニケーション」
 ソファーに俯せた紫桜は子供のように足をぱたんぱたんと交互に曲げながら、小関に勧められたビジネス書をめくる。紫桜の足の動きと連動するように、黒狐の二つのしっぽもぱたんぱたんと揺れている。ソファーの背と紫桜の間の狭い隙間に埋もれている黒狐の体温をほこほこ感じる。こうして黒狐が寄りかかってくるときにはしっかり重みを感じるのに、首に巻きつくときには重さを感じない。黒狐の存在は不思議に満ちている。
「自分はないのに人に訊いたの?」
「自分はないから人に訊いてみたくなったの」
 元日だというのに特に何をするわけでもなく、おはようの代わりにあけましておめでとうを言い合い、琥太朗の作ったお雑煮を食べ、新年の挨拶をいくつか送信し、のんびりまったり午前中を過ごし、紫桜が作ったお汁粉を食べ、午後もまたのんびりと冬のまとまった休日を満喫している。
 年末年始をだらだら過ごすために、おいしいものをたんまりお取り寄せしておいたおかげで、食事は楽して豪勢でうはうはだ。色んな猫缶お試しキャンペーン中のおざきくんもうはうはしている。
 お正月だからとこれまたお取り寄せしておいた話題の日本酒を黒狐と座敷ぼっこが気に入ったらしく、あっという間に飲み干してしまった。おざきくんは日本酒の匂いを嗅いだだけで、鼻の頭に皺を寄せていた。
 母からの、クリスマスに来なかったんだからお正月は二人揃って実家に顔を出しなさい、という厳命に抗い、明日は紫桜一人で実家に顔だけ出してとっとと帰ってくるつもりだ。琥太朗は婚姻届を出す前に挨拶に行くつもりらしいが、本来であれば天埜家が狭知家に挨拶に行くものらしく、先日会った父はなんとも言えない顔をしていた。
「最近黒狐と仲いいね」
 久しぶりに唇を尖らせた琥太朗を見た。ダイニングテーブルの上に資料を広げて何かをノートパソコンに打ち込んでいる。指の動きに合わせて軽やかなタイプ音が炭酸の泡のように弾けている。
 秋の終わりに出した琥太朗の論文がその界隈で話題となり、新聞や雑誌などへの寄稿依頼が幾つか入ったらしい。
「琥太くんだっておざきくんと仲いいでしょ。座敷ぼっことも」
 渋い顔になった琥太朗が肩に乗るおざきくんを鬱陶しそうに眺めた。
「おざきくんも黒狐みたいに寄り添う方向でお願いしたいんですけどねえ。なんでいつもマウント気味なんですか」
 最近のおざきくんは無視を覚えた。今もそっぽを向きながらピースフルなしっぽで琥太朗の背中をばしばし叩いている。今年もおざきくんは大人げない。



 ❖



 気付いたときには歩いていた。
 規則正しい呼吸。いつもより少し早い鼓動。ふーっと深く息を吐く。
 足が機械仕掛けのように勝手に動く。爽快さに全身が高揚する。
 ただひたすらに歩く。歩き続けずにはいられない。

 気が付いたときには迷い込んでいた。
 わけもわからず、進んでいた。

 澄んだ水の匂いがする。
 涼やかな風が頬を撫でる。
 浮遊する淡い光の粒子が煌めきながら全身に纏わる。

 どうして歩いているのか。
 どこに向かっているのか。
 何一つわからないまま、緩く蛇行する薄明かりに浮かぶ路地を足が向くまま進んでいく。

 息が上がる。
 どれほど歩いたのか、いつから歩いているのか、考えても考えてもわからなかった。もうずっと歩いていたような、まだ歩き始めたばかりのような、あやふやな感覚。

 肌に纏わる煌めきの欠片があまりにもきれいで、じっと見てしまえば魅入られそうで、もういっそのこと一つに融け合ってしまいたい。気が付けばそればかりが頭を占めていた。

 白く煙る靄の中、ふと目に飛び込んできた仄かな灯り。淡く揺れる琥珀色の光は心の奥底から懐かしさを溢れさせる。
 不意にあたりを漂っていた淡い光が靄の中にゆるゆると影を作り出す。黒い影がすぐ脇を歩く。二つのしっぽが揺れている。心強さが胸に燈る。
 淡い光にのまれた格子戸。傍らの影が小首を傾げる。勇気を出して引き手に指をかける。ぐっと力を入れ、戸を滑らす前に自然と声が出た。
 ただいま──。



 ❖



「紫桜! 紫桜!」
 はっと我に返ると、琥太朗の険しい顔が目に飛び込んできた。
 琥太朗が両手で紫桜の頬を包み込み、今にも泣き出しそうな顔で「よかった」と息をつくなり、力一杯紫桜をかき抱いた。
「どのくらい?」
 頭の芯が細く震えている。眩きに負けないよう、紫桜は目の前にある琥太朗(現実)を、目を細めながらしっかり捉えた。
「たぶん、一秒か、せいぜい三秒くらいだと思う」琥太朗は深く息を吐いた。「永遠かと思うほど長かった」
「私、どうなってた?」
 まだ少し眩暈が残っている。頭の芯が痺れたように思考が散らばったまま一つにならない。
「魂が抜けてた」
 琥太朗の声が耳のすぐそこで震えている。
「いきなりはやめてくれ」
「いきなり?」
「紫桜は天埜の人間なんだよ……」
「ああ、生け贄……」
 たしかに、こんなことが繰り返されたら寿命が縮まりそうだ。
「とられたかと思った」
 何に? と訊こうとして、紫桜は言葉に詰まった。琥太朗の怯えの正体──ミツチ。
 だとしたら、あれがミツチ……。それに、ただいま──。あの瞬間口にした言葉。あの場所はこの家……。以前琥太朗が言っていた──マヨヒガ。
「私はとられないよ」
 とられるならとっくにとられていたはずだ。あのとき纏わり付く死から逃れようと必死に逃げていた紫桜を、またね、と逃がしてくれたあの人は、決して捕らえようとはしなかった。
「琥太くん、ちょっと顔見せて」
 しがみつくように抱きしめている琥太朗の背をぽんぽん叩く。紫桜の頭に浮かんだ疑念。一刻も早く確かめたい。渋々といった体で顔を上げた琥太朗の手に引き起こされる。起き上がって初めて、琥太朗がソファーに寝転ぶ紫桜の上に馬乗りになっていたことに気付いた。まるで蘇生措置をする人のようで、紫桜は琥太朗の必死さをまざまざと感じた。
 琥太朗の頬に掛かる髪を紫桜は両手で掬うようにかき上げ、彼の顔全体を視界におさめる。上気が残る琥太朗の頬の色。花の色。紫桜はふと思った。紫桜の名前はこの痣の色に由来するのではないか。大叔母はこの色を視たのではないか。そんな気がした。
 未だ紫桜の上に跨がったまま中腰でいる琥太朗から男っぽさを抜いていったら……そう、あの顔になる。声をもう少し低くして、身体の線をずっと細くして、あの着物を羽織れば……。
「琥太くんの中のミツチに会ったかも」
「ミツチは会うようなものじゃないよ」
「そっか。じゃあ、私が勝手に想像した姿なのかも。半分、んー……もっとかな、六割くらい琥太くんに寄せてた」
 琥太朗に話ながら、紫桜は散らばった考えを一つ一つ集めて形にしていく。
「俺に似てたの?」
「琥太くんを中性的にした感じ? 琥太くんが男らしい女装したらあんな感じかなって」
「男らしい女装……」
 意味がわからないと顔に書いてある琥太朗が、紫桜の上からゆっくり退いて、代わりに紫桜を自分の膝の上にのせた。あまりに自然に動かれたせいで、紫桜が我に返ったときには琥太朗の膝の上に横抱きにされ、ぎゅっと抱きしめられていた。
「琥太くん?」
「あー、うん、ちょっと離れないで。まだちょっと無理」
 不意にぐっと胸に迫った。紫桜の存在をどれほど琥太朗が大切に思ってくれているのか、自分がどれほど琥太朗の存在を大切に思っているのか、目の前にナイフを突き付けられたようにはっきりとわかった。こんなことがなければわからないなんて、鈍いにもほどがある。逆の立場なら、きっと紫桜もこうなる。常より高い体温にそっと寄り添う。
「ごめんね」
「謝るようなことじゃないよ」
 紫桜はそっと琥太朗の首に腕を巻き付け、項垂れている頭を壊れないよう丁寧に抱えた。
「琥太くん」
「ん」
 紫桜は自分の中に渦巻く興奮を持て余していた。それが伝わっているのか、琥太朗が紫桜の背中を宥めるようにとんとんと撫でている。
「あれはミツチなのかな。それとも、この家の精なのかな、もしかしたら座敷ぼっこなのかも。よくわからない、そういった、んー……人とは違う力そのもの、なんだと思うんだけど……」
 格子戸の先には、あの妖艶な笑顔があった。再びたどり着けたことを褒めるかのような笑顔。紫桜を満足そうに眺め、黒狐の背を撫で、またおいで、と花びらのような指先をひらひらと振っていた。
 一つの存在ではなかったような気もする。力の集合体とでもいえばいいのか、それとも、人とは違う存在だからそんなふうに感じるのか。
「うん」
「そういう存在に会った」
「うん」
「笑ってた。穏やかな、満たされた顔で、笑ってた。もしかしたらそれも私の想像かもしれないけど、でも、私はそう感じたってことだと思う」
「紫桜は、いわば媒体だから」
「媒体……」
「霊媒って言った方がわかりやすい?」
「巫女とかシャーマンとか、そういう感じ?」
「そう」
 紫桜と琥太朗の間におざきくんが顔を突っ込もうとしている。紫桜の膝の上に黒狐がそっと顎を乗せる。
「黒狐が、着いてきてくれた」
「うん。咄嗟に俺が送った」
 あの光の粒子は琥太朗だったのか。ともすれば魅入られてしまうほど、一つに融け合いたいと願うほど、美しい煌めきの欠片──それが紫桜にとっての琥太朗なのだと、改めて気付いた。
 本当は俺が行きたかった、と聞こえた気がした。そんなこともできるのか、と紫桜は頭の端っこの方で驚く。
「琥太くん」
「ん」
 一人は寂しい。言葉にしない心の奥底にある愁い。琥太朗も、おざきくんも、黒狐も、それから、紫桜も。
 この家も、ミツチも、座敷ぼっこも。白昼夢の中のあの人も。
 独りは淋しい。
「ずっとそばにいて」
「それ俺の台詞だから」
 紫桜を抱きしめる琥太朗の腕の力が強まった。
「琥太くん」
「ん」
「婚姻届出しに行こうか」
 強がりだったのかもしれない。一人で生きていけるだなんて思い上がりだ。一人でも生きていけて、それでもなお、誰かと一緒に生きていきたい。それが本音。
「今日元日だよ? かなり特別な日だけど」
「じゃあ、別の日にしよっか」
「本当はもう婚姻届なんてどうでもいいんだ。紫桜がここにいるなら、もうそれだけで俺の世界は完璧だから」
「琥太くん」
「ん」
 初めてかもしれない、と思った。紫桜は初めて、自分よりも優先すべき人を見付けた。とっくに見付けていた。それとは知らない頃から、きっと決めてしまっていた。きれいな花の色を見たあの日から。
「少しくらい乱暴にしても私は壊れないよ」
 驚いた顔で琥太朗は紫桜の目を覗き込んだ。今の紫桜の目の奥に琥太朗は何を見るのだろう。あの美しい光の欠片が見えるといい。
「いつも優しすぎるくらい優しいんだから、こんな時くらい、琥太くんの思うままでいいよ」
 一瞬泣きそうに顔を歪めた琥太朗は、いつもより少しだけ乱暴に紫桜の唇を塞いだ。



 初日の出が今日を巡り、明日に向かって暮れていく。大晦日と元旦の太陽そのものに違いはない。今日と明日の太陽も変わらない。それとも、どこか違っているのだろうか。昨日の紫桜と今日の紫桜が少しだけ違うように。
「婚姻届、本当に出さなくていいの?」
「いいんじゃない? 今度は琥太くんが思い立ったときにでも出せばいいよ」
 堅く繋いだ手をゆったりと振り歩く。琥太朗の肩にはおざきくん。紫桜の首には黒狐。休みの日課になっている散歩に出掛けた。
 冬の大気を吸い込んだ鼻がつきんと寒い。
「そう言っているうちに出さず仕舞いだったりして」
 琥太朗が少し先の未来を予見して、ふふっ、とさも可笑しそうにこっそり笑う。
「それはそれだよ。結婚式とか面倒だし。天埜の家的には結婚式した方がよさそうな感じなんだよね」
 ちらっと見た琥太朗も覿面に顔をしかめている。
「あー……そのときはうちでやればいいんじゃない? きっと参加できるのは少数だよ。招待状は出したんだから義理は果たせるだろ。相手がたどり着けないことまでこっちは責任持たなくていいだろうし」
「琥太くん天才! 昔から悪知恵だけはよく働いたよね」
「処世術って言ってよ」
 むっとした声を上げながらも琥太朗の目は笑っている。
「琥太くん、その処世術で教授になれそう?」
「紫桜知ってる? 教授になるには大臣になるのと同じくらいの政治的手腕が必要なんだよ」
「つまりは面倒ってことね」
 琥太朗が気の抜けた顔で笑った。琥太朗が笑うと紫桜も笑っている。
「もしかしたら、だけど……そのうち子供ができる気がする」
 あの琥太朗の光の欠片がいつの日か、新しいチを生む気がする。チ。精。命。
「なんで? チにそう言われたの?」
「やっぱりあれってチなんだ」
「紫桜がそう思ったんならそうなんじゃないの?」
 チというものは漫然とそこにあるものなのかもしれない。ふと、紫桜は思った。
「特に言われてないけど。そんな気がする」
「そんな都合のいいこと起こるかなあ」
 琥太朗の声にほんの少し、期待の色が混じる。もしかしたら、琥太朗は紫桜が思う以上に自分の子供がほしいのかもしれない。だとしたら、生むのは紫桜しかいない。そこは誰にも譲らない。笑って別れてなんかやらない。
「そんな都合のいいことが起きたら、きっとみんなが楽しいよ」
 紫桜は突如発生した気持ちの変化に笑い出しそうになる。子供なんて、と考えていたのはついこの間のことなのに、子供がいたら楽しいかも、に変化している。どうしても欲しい、と思うほどではないのに、いたらいいな、とちょっぴり期待している。
「みんな楽しいのかあ。それいいなあ」
 琥太朗ののんびりした声に紫桜は幸せを感じた。おざきくんが歌うように、にゃにゃん、と鳴き、黒狐が鼻を、くふう、と鳴らした。
「きっと楽しいんじゃないかな。今だってこんなに楽しいんだから」
 地に足をつけ、顔を上げ、ただ前を向く。それはとても難しいことで、案外単純なことなのかもしれない。
「そっか」
 琥太朗が、ふはは、と朗らかに笑う。琥太朗の吐き出した息が白く漂い、名残惜しむ残照とともに夜にとけていった。
「紫桜、ぬか漬け好き?」
「いきなり何? 嫌いじゃないけど」
「俺ぬか床に挑戦しようかなって思ってるんだけど。座敷ぼっこが好きそうなんだよね」
「じゃあ、ぬか床の管理は座敷ぼっこがしてくれそう」ふふ、と紫桜は小さく笑う。「琥太くんそのうち庭で野菜とか作りそう」
「高山先生の渋い顔が目に浮かぶ」
「でも、果物の木はほしいなあ。桃とかサクランボとか梨とかブドウとか、あとリンゴもいいなあ」
 首に巻きつく黒狐からも同意が伝わってくる。おざきくんのしっぽが機嫌よく揺れる。
「花や樹形がきれいなのはいいかもな。春に高山先生が来たら相談してみるか」
「プランターでイチゴくらいは作れそうじゃない?」
 おざきくんが、にゃあ、と同意した。黒狐も顔を持ち上げて頬を寄せてくる。
 琥太朗の首に巻かれた紺とグレーのタータンチェックのカシミアマフラーは紫桜が年末にプレゼントしたものだ。シックなデザインなのに琥太朗は、タータンチェックって派手じゃない? と不安そうに鏡を覗き込んでいた。黒尽くめだから地味なデザインでもよく映える。おざきくんも一緒に巻き込んで、揃ってぬくぬくしている姿はほほ笑ましい。

 そのとき、喧噪が途切れた。
 まるで世界が息を潜めたような一瞬の静寂のあと、ふわっと舞い降りてきた白い光にも似た小さな欠片。触れた途端に透き通る。
「元日に初雪かあ」
 空を見上げた琥太朗が感慨深げに呟く。おざきくんのしっぽがくるっと琥太朗のマフラーの中に潜り込んだ。黒狐が紫桜の首に一層巻きつく。紫桜の手は琥太朗の手としっかり結ばれている。
 私たちの(マヨヒガ)はもうすぐそこだ。


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